2012年11月9日金曜日

中観関係のチベット文献

 以前のサイトにあった中観関係のツォンカパ、タルマリンチェン、ケードゥプジェの著作、および註釈書の備忘的な文献表を、新しいサイトに再掲しました。今度は、Googleドキュメントの埋め込みにしています。少々見づらいところがありますが、編集は逆に楽になりました。

 少なくともYab sras gsumの三人に関して中観を考える場合にはこれらの著作で十分でしょう。全部に目を通せるかどうかの方が問題です。

 注釈は、ラムリム、レクシェーニンポ、ゴンパラプセルの詳細な注釈と、入中論の簡潔な注釈です。

2012年10月30日火曜日

サイトの移動

 これまでの「チベット中観思想の基礎的研究」のサイト投稿は、ソフトウェアの不具合のため維持できなくなってしまいました。複合的な原因なので、どのソフトがどうということはできません。

 現在、別にGoogleサイトに「ツォンカパ中観思想研究」 というサイトを立ち上げて、救い出したデータを解析しながら移行しています。ただ、ここに全部を再現するかどうかは分かりません。新たに別のオリジナルサイトを作成するかも知れませんが、ひとまずそれまでの間Googleサイトを利用したいと思います。このブログも別の利用方法を考えるかも知れません。

2012年9月15日土曜日

ツォンカパ関係の管理人の研究論文



(論文のPDFへのリンクおよびページ数はこちらのサイトで)

論理学的前提

  1. (2003)「初期チベット論理学におけるmtshan mtshon gzhi gsumをめぐる議論について」『日本西蔵学会々報』49.
  2. (2004)「チベット論理学におけるldog paの意味と機能」『佛教学セミナー』80.
  3. (2011)「mtshan mtshon gzhi gsumの実例の解読」『インド論理学研究』3.
  4. (2000)「ゲルク派論理学の實在論的解釈について」『東洋の思想と宗教』17.
  5. (2012)「ツォンカパにおける分別知の構造」『大谷学報』92-2.

中観派の不共の勝法


  1. (1999)「ツォンカパにおける縁起と空の存在論─中観派の不共の勝法について─」『とんば』3.
  2. (2002)「ツォンカパが文殊の啓示から得た中観の理解について」『印度学仏教学研究』50-2.
  3. (2012)「自立派と中観派の不共の勝法」『印度學佛教學研究』60-2. pp.1058–1051.

二諦説


  1. (2004)「ツォンカパの中観思想における二つの二諦説」『大谷学報』83-1.
  2. (2010)「『ラムリム・チェンモ』における『入中論』の二諦説」『印度學佛教學研究』58-2.
  3. (2013)「kun rdzob bden pa'i ngo boとdon dam bden pa'i ngo bo」『印度学仏教学研究』61に掲載予定.
  4. (2013)「ツォンカパ後期中観思想における二諦の同一性と別異性」『真宗総合研究所紀要』に投稿予定.

言説有の設定


  1. (2000)「ツォンカパにおける中観自立派の存在論」『日本西蔵学会々報』45.
  2. (2000)「ツォンカパの中観思想における帰謬派独自の縁起説」『印度学仏教学研究』48-2. pp.1029–1024.
  3. (2004)「ツォンカパの中観思想における言語論的転回について」『印度學佛教學研究』52-2. pp.770–765.
  4. (2005)「ツォンカパによる言説有の言語論的解釈」『印度學佛教學研究』53-2. pp.812–805.
  5. (2000)「自相とrang gi mtshan nyid」『空と実在:江島恵教博士追悼論集』春秋社. pp.173–189
  6. (2006)「rang gi mtshan nyid kyis grub pa再論」『印度學佛教學研究』54-2. pp.1112–1105.

テキスト・翻訳

(keyword: )

  1. (1998)「空思想の哲学的解明に向けての基礎研究」平成6〜8年度科学研究費補助金研究成果報告書(ツォンカパの『中観の八難点dka' gnad brgyad』の校訂テキストと和訳).

その他


  1. (2012)「チベット仏教研究のススメ」『駒澤大学大学院仏教学研究会年報』45,
  2. (1994)「日本のチベット学10年─山口瑞鳳博士の研究を中心に─」『仏教学』36.
  3. (2008)「書評・紹介 四津谷孝道『ツォンカパの中観思想』(前編)」『佛教学セミナー』88.
  4. (2009)「書評・紹介 四津谷孝道『ツォンカパの中観思想』(後編)」『佛教学セミナー』89.

2012年9月11日火曜日

はじめに

 管理人(福田洋一)のツォンカパ中観思想に関する研究成果を集約していくサイト「ツォンカパ中観思想の基礎的研究」を立ち上げました。このタイトルは、2011年度大谷大学真宗総合研究所一般研究を申請したときの研究題目で、その研究成果を公開するために開設したサイトです。

 一般研究「ツォンカパ中観思想の基礎的研究」では、主にツォンカパの『菩提道次第略論(lam rim chung ba)』の毘鉢舎那(lhag mthong)章の訳注を作成するための準備作業を行いました。上のサイトでは、その訳注を順次公開していきますが、それだけではなく、その前提となる、またその訳注から展開するツォンカパの中観思想・中観哲学についての福田のこれまでの研究も一望できるようにしています。

 その他にデータとして公表できるもの、あるいは作成途中で(完璧出来なくても)有用なものを公開していきたいと思います。

 上のサイトは、静的な情報公開の場として作成し、このブログでは時系列的な更新情報の公開、あるいは質問などの受付も行っていきたいと思います。

 どの程度の頻度で更新できるかは分かりませんが、あまり完璧を期することなく公開していくつもりですので、未定稿・ドラフトとして参考にしていただければと思います。

 とりあえず、現時点(2012年9月11日現在)では、
  1. サイト説明
  2. 一般研究「ツォンカパ中観思想の基礎的研究」の成果概要
  3. 『菩提道次第略論』毘鉢舎那章のサチェー
  4. ツォンカパの中観関係テキスト一覧
  5. 福田のツォンカパ関係研究論文(PDFへのリンク付き)
  6. 『菩提道次第略論』毘鉢舎那章の訳注のほんの一部
を公開しています。

 ご意見・ご感想などありましたら、コメントをいただければ幸いです。